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「さすがね、岸田さん・・・。」観念した様な、ロザリンド。 ビデオを手に取る、ちち警部。「しかし、コピーと思ったコレが本物とはねぇ。」 「警部、それは偽物です。」 「えっ!コレもか。本物は?」 ビデオラックを見渡した岸田は、何かに気付き、青いアイリスの飾りに手を触れ、ひねった。 すると棚が回転して、もう一本のビデオソフトが現れた。 そのビデオを見て、警部がウンザリした表情で・・・。 「また『スクワーム』だよ。」 「警部、開けて見てください。」 「どちらも同じだ。ん、何か貼ってあるぞ。開封禁止?」 「それが本物です。mani氏がレンタル店のワゴンセールで 480円で買った、本物の『スクワーム』のビデオです。」 「これまでですな。ロザリンド婦人、貴方を逮捕します!」 「岸田さん。やっぱり・・・怖い人でしたわね。」 皆の元から、ゆっくりと離れていくロザリンド。ちち警部が制止する。 「ゾンビを出しても無駄だぞ!表のスワット隊が、一発で頭を打ち抜くからな!」 「うふふっ。人類が勝つか、死者たちが勝つか、やってみます?」 「えらく、スケールの大きい話になったなぁ。」なぜか呑気な、ちち警部。 「出て来なさい、すべてのゾンビ。メイタ―・テネブラルム!」 「・・・・・。」 「メイター・サスペリオルム!」 「・・・・・。」 「な、なぜ?」 「もう、門を開ける魔力は無い様ですね。あきらめなさい。」 「い、いやよ。捕まるくらいなら、私のコレクションと一緒に・・・。」 燭台のロウソクを倒し、部屋に火を放つロザリンド。一気に広がる炎。 「危ない。早く、外へ!」逃げ出す鳥ゾンビ、僕とダリオと校庭で。 「ロザリンドさん、貴方も逃げるんです。」 「いいえ、私はここでコレクションと一緒に燃え尽きるわ。」天井が崩れ始める。 「岸田君、危ない。」ちち警部に制止され、表へ連れ出される岸田。 ロザリンド独りとなった、炎に包まれる地下室。 「もう覚悟は出来てるわ。」落ち着いた表情のロザリンド。 その後ろに、いつの間にか地獄の門が・・・。 門が開き、幾重もの手に体を捕まれる。「なんなの?」脳裏に言葉がよみがえる。 ――ゾンビとして、次の持ち主に・・・こき使われる。―― 「嫌、『野麦峠』は、いや〜〜っ!」ロザリンドを飲み込んで姿を消す地獄の門・・・。 「先生、早く!」岸田たちが脱出し、岩陰から燃え上がる屋敷を見つめる一同。 コレクターの強欲を、飲み込むように燃え上がる炎・・・。 紅く・・・大きく・・・いつまでも・・・いつまでも・・・・・。 (以下、『土曜ワイド劇場・天地茂の美女シリーズ』テーマ曲に乗せて、お読みください。) キャスト 岸田裁月 ロザリンド ダゴン mani 鳥ゾンビ 黒猫 散歩派 僕とダリオと校庭で サンドラ・ジュリアン ちちはるお アーサー伴 ーおわりー |

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