◆サスペリアの美女 第6回◆



書生のダゴンのアパートに、ロザリンドが訪ねて来ていた。
「ロザリンドさん、今日はプレゼントが有るんです。」
「なあに?ダゴン君。」
「これですよ〜。」差し出された物を見て、ロザリンドの顔が青ざめる。
「こ、これはmaniさんの『スクワーム』のビデオ。」
「そうです、あなたの欲しがっていた『スクワーム』のビデオですよ。」
「なんて事をしたの、すぐ返してらっしゃい。」
「え、ロザリンドさんが、このビデオが手に入るならコレクションの
 高級ライトセーバー詰め合わせを手放しても良いって、言ってたじゃないですか。」
「だからって・・・持って来ては、持って来てはダメよ!」
「どうして?これが欲しくて僕に、先生を地獄の門の前に連れ出せって言ったんでしょう。
 そして指定された時間に門を開けた。なんだったら、ちち警部に話しましょうか?
 それとも岸田探偵の方がいいかな?」ニヤリと笑うダゴン。
彼を、睨みつけるロザリンド。その後ろには、いつの間にか地獄の門が・・・。
「ごにょごにょ・・・メイター・テネブラルム!」ロザリンドが何かを唱えると
地獄の門が開き、数人のゾンビがヨレヨレと出てくる。
「ははは、ダメですよ。mani先生と違って僕は若いんだ。
 ヨレヨレしたフルチゾンビには捕まりませんよ。」
「そうかしら。」冷たい表情のロザリンドが合図をすると
ゾンビの目が開き、うなり声と共に素早くマシンガンを乱射する。「うが〜!」
「ば、馬鹿な!」ダゴン驚くが、懐からライトセイバーを引き抜き
振り回し銃弾を受けまくる。 「やるわね、ダゴン君。」
しかし、1発を受け損なうと動きが乱れ、2発、3発と体にめり込んでいく。
「ぬおうっ!」ナタを振り下ろすゾンビの首を跳ね、勢い余って倒れ絶命するダゴン。
そしてゾンビは門に帰り、静寂が訪れる。
倒れた時に粉々になった『スクワーム』のビデオ。それを見つめるロザリンド・・・。

「うわっ、ひどいなぁ。」ちち警部が、部屋の様子を見て声を上げる。
「無くなったジョギリの事で、話が有ると言うので来て見ると
 ダゴンさんが血まみれで倒れていて、そばに首を切られたゾンビが・・・。」
部屋の様子を見渡して、岸田が口を開く。
「警部、ダゴンさんが手に持ったライト・セーバーで、ゾンビを切ったんでしょう。
 ゾンビが銃を持ってますから、撃ったのはゾンビの誰かでしょう。」
「なるほど、mani氏に続いて、貴方も殺害しょうとして待ち構えている内に、
 ゾンビたちと仲間割れを起こした。うん、きっとそうだ!
 スター・ウォーズグッズでは飽き足らず、ジョギリや、食人族に手を出したんだ。
 いゃ〜、コレクターって怖いなぁ、岸田君!」
「・・・・・・・」
――しかし、ダゴンの死によって私の推理は確かなものとなった。――    ―つづくー




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