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箱の中には、青いピエロの人形が入っていた。 「まぁ、気味が悪いわ。」 「何のつもりでしょう。」 ちち警部が箱の中を覗き込む。「ん、手紙が入っている。――メイター・サスペリオム。」 「何の事だろう、嫌なイタズラだな。」その場の空気が重くなる。 「ま、気晴らしに私のコレクションをお見せしましょう。ダゴン君、カーテンを開けて。」 「はい。」カーテンが開くと、数点のコレクションが並んでいる。 「これは『ビデオドローム』の、うねるテレビ。ビデオテープも、有りますよ。 ・・・隣は怪奇俳優ボリス・カーロフの頭蓋骨です。」 「隣の小さいのは?」 「カーロフが5歳の時の頭蓋骨です・・・。 これはルチオ・フルチ監督から譲ってもらった地獄の門です。」 「意外と小さい物なんですね。」体をかがめて覗き込む岸田。 「岸田さんでは、おでこをぶつけますわ。」 「ははは」場が、なごみだした。 「岸田君、気味が悪いな。僕には判らない趣味だよ。」 「警部、怪奇というロマンが人を引き付ける場合もあるのですよ。」 ―その晩のパーティは無事終わったが、 私は次の日ちち警部から驚くべき報告を受けた。― 「何ですって。mani氏が・・・。」 「そうなんだ。書生の言うには、地獄の門がちゃんと閉まって無かったらしいんだ。」 「えっ!アレは大道具で無かったんですか?」 「うん、本物らしいんだ。mani氏はゾンビに襲われて・・不憫な最後だったらしいよ。」 「事故死・・・でしょうか?」 「それなんだが、ピエロの人形の事も有るしねぇ。」 「ふむ。」――私には、ただの事故とは思えなかった。さらに、もう一つの事件が起こった。 食人族学の鳥ゾンビ教授の元にビエロの人形が届いたというのだ。―― ーつづくー |

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