◆最低映画宣伝部◆



一発大ヒットを狙って、カンヌ国際映画祭へ立ち向かうオトボケ三人組。
ゴミ映画の中に、ヒット映画は在るのか?会社の危機を救うことは出来るのか?
宇宙刑事ギャバンは父に会えるのか?(え?関係ないって。)とにかく、緊迫する最終回。

「いや〜、干物も買ったし、これだけカンヌまんじゅう買えば、お土産は良いですね。」
「記念コインに刻印したいんだがなぁ。」
「カンヌタワーに売ってませんかね?」
「ちょっと!お二人さん。何か、忘れてませんか?」
「?」
「?」
「ヒ・ッ・ト作品。」
「ふっ、ふっ、ふっ。このサンドラ・ジュリアン見くびって、もらっちゃあ困るね榎本さん。」「なに買ったんです?」
「見たまえ、『グレート・ハンティング`84』だ!」
「うわっ、そんなもの買いおったか?」
「むっ!部長は、何を買ったんです。」
「ヒットを狙うなら、豪華キャスト、カーアクション、『キャノンボール3』だ!」
「ぶぁははは、3だってさ。笑っちゃうよなぁ、
 ヒットを狙うなら『グレート・ハンティング84』で、決まり!」
「何いっとる、その映画に目玉シーンがあるか!?」
「そっちだって、知ってるスター何人で居るんです。ぺっ、ぺっ。」
「あっ、このヤロー、ぺっ、ぺっ。」
「(見苦しい)・・・ちょっと二人とも・・・。」
「榎本君の買った奴だって、ガンアクションも、ビキニギャルも、
 ゾンビも出てこないんじゃヒットしないよ。」
「まぁ、何ですって!」
ドドーン! 「何、何の音?」
「あっ、火だ。火事だ。」
【ニュース速報:カンヌ映画祭で爆発火災が発生して、ただいま炎上中です。】
「早く逃げるんだ。」
「でも、どっちへ?ゴホッ、ゴホッ。」
【どいた、どいたー。この火事、め組がもらったぜ〜】
ドン! 「あっ、フイルムケースが火の中へ・・・。」
「待て、サンドラ君。」
「サンドラさ〜ん。ゴホ、ゴホ。」
「そこの二人! 二人とも、こっちへ早く。」
「貴方は?」
「インターポールの南原(岸田森)です。社長に言われて、貴方たちをマークしていたんです。時間がない、脱出しましょう。早く!」
「でも、サンドラさんが・・・。」
「おみやげがぁ。」
「サンドラさ〜ん。」
【ニュース速報:カンヌ映画祭会場全焼。
 原因は『メガフォース』宣伝のために持ち込んだ火薬と思われる。】

船の上、海を見つめる部長と加奈子
「サンドラくんは見つからず、買ったフイルムは丸焼け・・・
 残ったのは、君の胸パットの中に入れてあった『アメリ』だけ・・・帰ったら失業だなぁ。」
「・・・・・サンドラさん。」
見上げる空に雲が流れていく・・・。

君たちの周りに最低映画はないか?もし、見つけたら宣伝部に知らせてくれ。
部長が、榎本君が、そしてサンドラ・ジュリアンが宣伝してくれるから。     

ーおわりー




この作品は平成15年3月5日から平成15年3月8日まで
『ダリオ・アルジェント後期作品』に掲載されました。





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