◆最低映画宣伝部◆



「いやぁ!カンヌって、いろんなバイヤーがいますね。」
《さあさあ、どんな傷でも、このガマの油を塗れば〜》
《〜どんどん切れる。トマトも、この通り綺麗に切れる〜》
《〜2メートルの大イタチ、大イタチだよ!》
《安いよ、安いよ〜、映画が安いよ〜。ちょっと奥さん!今日はサメ映画が安いよ。》
「きゃっ!奥さんだって。(中を覗き込んで)『ジョーズ○○編』ばっかりですよ。」
「だめだめ、買っちゃダメ。部長は何見てるんです?」
《ううう・・・。》
《どうしたんだい?泣いてちゃ、わからないよ。》
《実は私、そこの映画会社の者なんですが、会社が潰れちゃって
 給料払えないんで代わりに映画もらったんです。》
《見せてみな。おっ、『ジュラシック・パーク』。メーカー品じゃないか、いくらだい?》
《えっ、買って頂けるんですか?一千万の映画ですが三百万でいいです。》
《一千万の映画が三百万!そりゃ安い、三本もらうぜ。なぁ、みんなもどうだい。》
「泣き売やってますよ、サンドラさん。」
「ここは北千住か!あっ、部長買ったらダメですよ。どうせ『カルノザウルス』辺りでしょ。」
「いゃぁ、可哀想でなぁ。」
「ヒット映画見つけないと、明日は我が身ですよ。」
「むむむ、サンドラ君、榎本君、絶対ヒット作品を見つけるんだ。」
「はい!」
「はい!・・・・・・・・・・・
(でも、こんな所にヒット作が在るのかしら?)」
次回、疾風怒濤の最終回。ーつづくー

                 予告 
会社存亡の危機に立ち向かう三人、海千山千のバイヤー相手に
ヒット作品を買い付けることは出来るのか?勝利するのは正義か?悪か?
運命のカンヌが今燃える・・・
最終回『正義・友情・愛』 おたのしみに!


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