お名前: ooshima   

「長ぐつをはいた猫」て知ってます?
大昔の東映長編動画の傑作と言われているヤツですよ。
俺も初めて観たのは6年ぐらい前だけど、途中までは童話で読んだ通りに進んで行くけど、
クライマックスに近づくにつれて「何か見た事あるな?」と妙な感覚に襲われ始めたのよ。
ヒザをポン!と叩いて「カリオストロの城ソックリ!」
ピエール(主人公)が敵の城にのり込み御姫様を助けるまでの展開が、
結婚式をぶち壊したルパン達のアクションとまるで同じ、
ここまで似ていると、チョッと言い訳は効かないと思うな。
その後にNHKの衛星で観た「太陽の王子・ホルスの大冒険」も同様に、
「これって『未来少年コナン』?」と画面に突っ込む俺がいた(笑)
コナンてさ、育ての爺さんが死んだらヨットで旅にでるだろう?
全く同じシーンが「ホルス」にあるんだよ。
今や巨匠呼ばわりだけどさ、この辺を突っこむ連中がいないのはどう言う事?
「ロリコン」問題同様触れちゃいけない訳?(笑)
後ね、昔宮崎が発言したとされている「セーラー服がバーズーカ持って走るのはダメ」、
これ、そっくりアンタにお返しします。
「うる星やつら」がTVで放送していた頃の話だと思うが、
これって戦う女の子がメインだったから、宮崎うらやましかったんだねェ、
きっと「なんで俺ン所に持ってこないのよ!」と激怒(笑)
先を越された悔しさが先の発言に繋がったのだろう。
だからさ、正直に「戦争好き、セーラー服大好き!!」て言えよ(笑)


お名前: ooshima   

ロリコンと言えば、もう一人大林カントク(カタカナで書いた方が似合う)
ウエィン町山氏も「実の娘もビビル程」とか言ってましたね。
「はるかノスタルジー」だったかな?あのテキサス…いやキャッシー・中島の旦那が出たヤツ、
あれって「少女とSEXしたい!!」て話だよね?違う?
でもさ、実は「自分の娘とヤリタイ!」だったらどうしよう(笑)

大林カントクとは一度お会いしたことがある。
「金浦映画際」と言うこっちのチッチャなイベント(毎年やってます)で、
「転校生」の上映があり、かつカントクも来賓で来るのが決まっていたので、
転校生のLDかついで行きましたよ。
劇場のロビーにはあのグラサン姿の柔和な笑顔があり、
ニコヤカニ談笑するカントクにすかさず駆け寄りサインをねだりました(笑)
持参したLDは撮影監督が直々に監修したニューテレシネ版だったので、
「いやー、カントク。このLD凄い画質が良いですね!」
などと在り来たりな御世辞を言いました(笑)
ジャケットが黒く、仕方がないので帯にサインを頂きました。
まぁー何と言うか、この年齢にしてかなりポエジーな内容を3行ほど書いて頂き、
かしこまって御礼を言いましたね。
「この人が日本一のロリコンか…」と内心思いながらの御礼でしたが(笑)



お名前: ooshima   

「メテオ」をモーレツに観たい。
一頃「水曜ロードショー」でよく放送していたけど最近めっきりだなぁ、
こういう映画こそ視聴率が取れるのにね。
製作はサミュエル・Z・アーコフだったよね?
片割れのコーマンは「これからはビデオじゃ!」と早々にAIP出て行って、
ニューワールドとかで散々儲けていたのに、彼の80年代に代表作は… 無い(笑)

これ、世間で言うほど酷くはないと思うけど…俺の方が間違っているのかな?
確かに特撮は格段に落ちるけど、ちゃんとモニュメンタルな場所に隕石がやって来るし、
第一、香港に隕石が落ちる映画はこれだけだよ。

隕石の衝突と言うビックイベントが、災害被災地からの脱出と言う、
在り来たりなパニック映画に収斂されていく演出は、
泥だらけのショーン・コネリー(いつもの演技)と相まって見ごたえ十分と言った所。
監督はロナルド・ニームだし、マンハッタン島がひっくり返ったんだから、
「マンハッタン・アドベンチャー」のタイトルならもっとヒットしたのでは!?

なお、通訳を演じたナタリー・ウッドは、この後酔った亭主に殺された。



お名前: サンドラ・ジュリアン   

『メテオ』をこれほど褒めてる文章は始めて見ました。
私もこういう科学や宇宙を使った映画は、和でも洋の物でも結構好きですよ。
たしか隕石に向かっていくミサイルのロケット噴射が消えてしまうシーンで
ロケットのケツに光っていた豆電球が消えることで表現していたような気がします。

『アルマゲドン』の隕石爆破方法(内側からドーンと)を説明する科学者を見ていると
東宝の『大怪獣バラン』の平田昭彦を思い出しましたね。



お名前: ooshima   

「激動の昭和史・沖縄決戦」
チャカし辛い映画なんだが丹波絡みで特筆すべきシーンがある。
上半身裸で眠る丹波が寝汗ビッショリかいて寝言、
「イッ痛い!おっお母さん!!」
いったいどう言う夢だ?(笑)





お名前: ooshima   

「他人の顔」
安部公房原作のですね、俺は「第四干氷期」しか読んだこと無い(しかも内容忘れた)
プラントの実験中に火傷で顔を失った男の話。
主人公の仲代はいくら顔に火傷を負ったとは言え、無茶苦茶嫌味な男として描かれる。
女房に嫌味、上司に嫌味、受付嬢に嫌味、
自分で話題をふっといて何でも顔に結びつける底意地の悪さ(笑)
さて、彼は「他人の顔」を手に入れるまでずっと包帯姿だが、
この格好は別の何かを連想しないか? ミイラ男?違うナ、「透明人間」だよ。
かつて散々創られた「痴漢系透明人間映画」の彼は仲代の格好とソックリじゃないのか?
そう思いながら観ると、成る程バーホーベンの「インピシブル」と同じだね。
社会の中で自己を認識するのに一番手っ取り早い「顔」を無くした事は、
誰でもない、認識出来ない存在になってしまう、とこれってほとんど透明人間ですよねぇ。
前半はそれをあまり自覚せずに進んで行くが、
仲代クンとりあえず何をする? まずは女房の着替えの覗き(笑)
ペルソナがはげかけた彼は進んで女房を押し倒す(が、あえなく拒否)
彼は隠された欲望に振り回され始め、それに従うようになってくる。
ラスト近くになり初めて彼は自分が危険な存在だと完璧に自覚するが、
それからが問題、積極的に痴漢(笑)して警察沙汰。お前はケビンベーコンか!(笑)
「何をするか解らんぞ!」と絶叫する当り自分を正確に把握しているね、
それが証拠には、警察まで引き取りに来た主治医を、
「これからは自由に生きます」とニタニタ笑いながら刺し殺しジ・エンド。
ベーコンは成敗されたがこっちは世間に解き放たれるのだ、
きっと今も路地裏で痴漢をしているに違いない。

「インピシブル」の原作はソクラテス(マジ?)
バーホーベンと安部公房、ソクラテスの三人がそろって同じ結論出すなんて、
その驚愕の事実に開いた口が塞がらないが、
それ以上に呆れるのが三流ポルノと最高の知性が書いた小説が同じ、てのが(笑)



お名前: ooshima   

「レッド・ブロンクス」
中学生までには世界的人気のジャッキー、
ハリウッドのパワーゲームには中々参加出来ずヤケクソで「ヤンキーブッ殺す!」、
とボコボコにしてやったらなんとアメ公にも大当たり!
劇中のアメ公は皆「北斗の拳」のヤラレ役並の知性と凶暴性を持たせ、
警察までもマヌケの集団に描くと言う徹底振り。
大抵のアメ公は「俺はホワイト・トラッシュじゃねえ!」
と言い張る真性のクズなのでジャッキーの殺意が自分に向けられているのが解らない(笑)
しかし、さすがはジャッキー、バランス感覚の人であるねェ、
自身も「黒服スーツ=FBI」と信じ込む単純馬鹿に設定し、
連中の批判をかわすとこなんか流石。

原題は「らんぶる・いん・ざ・ぶろんくす」訳すと「ブロンクスのごう音」?
何でこれが「レッド・ブロンクス」になるのか不思議でならないが、
そこはタイトル付けに定評のある東宝東和、
「轟音はやはり語呂が悪いョ、ジャッキー血だらけなるからレッドで行こう!」
てなやりとりがあったのだ、いや違いない!(笑)
所でさァ、デ・パルマってジャッキーのファンじゃないかね?
「ポリス・ストーリー3」で列車にヘリが乗っかったままのアクションなんて、
「ミッション・いんぽ渋る」のラスト思い起こさないか?
「〜3」だって、主要登場人物が、同一画面に収まっているのに、
お互い気が付かないまま行動しているなんて、妙〜にデ・パルマっぽいし、
まあ、こりゃ俺の妄想だな。



お名前: キプクロス   

あの上向きの鼻と長い鼻の下。ラバーマスクだけになってもわかる俳優、ということでベーコン
に白羽の矢が立ったのは想像に難くない。
ところで女性が透明人間になる映画ってありますかねぇ。非常に想像しずらい。行動も絵づらも。

「らんぶる」とはケンカの意ですが、ラストのホバークラフトのシーンと掛けてるのかな?
「レッド」は中国人だから?



お名前: ooshima   

 >女性が透明人間になる映画ってありますかねぇ
想像した事もなかったなぁ、そんな映画有ったとしても意味無いのでは?
でも、透明の効果が時限付きで劇中必ず女の裸が見られるのなら、
それが例え一秒であっても観に行きますけどね(笑) そうゆうもんでしょ?



お名前: ooshima   

ペンギン版「ディア・ハンター」がある、と言ったら信じられるか?
それが有るんですよね、「ペンギンズ・メモリー 幸福物語」と言う映画が。
サントリーがペンギンのアニメ使ったCM、大昔あったでしょ? 
あのキャラをそのまま使った映画ですよ。
この度、ゴミとして200円で売っていたLDを幸運にも入手、
初めてこの映画の全貌が明らかになった。

ハーモニカの、ノスタルジックなメロディのメインタイトルが終わっても、
画面が真っ暗のままで異様な雰囲気、やがてヘリの爆音が響き始め頭に「?」が浮かぶ。
飛んでいるのは軍用ヘリ、緊迫感と重苦しさを突き破って突然戦闘が開始され、
リアルなアニメでベトナム戦争だと解る。(エリア88の回想シーンかと思った)
ペンギン観に来たのに何でベトナム戦争なの?と思っていたら、
何とペンギンどもが戦争をしてるんだよ!唖然としたね。
ペンギンがメットとライフジャケット着込んで小銃撃ちまくるのは、異様の一言。
メンタマ飛び出るとは将にこの事だな(笑)
戦闘中の休息もまるで本家のベトナム物の様な丁寧さで、
例えば、主人公の「恋人いるのか?」の問いかけに戦友が答えて
「金髪のグラマー」
チョッと待って下さい、そんなペンギン見た事無いんですが。
友軍の難民(勿論ペンギン)に対する容赦無い銃撃を嫌と言うほど見せつけたあと、
お決まりの本国送還となり、それから本筋の主人公の癒しの旅となる。
確かに丁寧に創られた青春映画だと思うけど、でも日本映画でやるべき事か? 

残念な事にペンギンはロシアン・ルーレットしません(笑)



お名前: ooshima   

「フランケンシュタインと地獄の怪物」
お馴染みピーター・カッシング主演、ハマープロの名監督テレンス・フィッシャーの遺作。
観てビックリするのは、あまりに意外だが中身が黒澤映画のリメイクになっていること、
よくある「魔法使いと弟子」のフォーマットで、詳しく書けば、
「厳格だが実は人間味溢れる老医師(でも既知外)と、野心に満ちた若い医学者の交流」
なあんと、「赤ひげ」のリメイクになってる(笑)
ストーリーはこんな感じ、
「解体新書」片手に独学で医学を究めた若者、ヤスモト。
だが遺体の無断使用が墓堀人からひょんなことでバレ、官憲につかまってしまう。
お白州に引き立てられたヤスモトは自らが正式のしかも優秀な医師であることを力説するも、
遠山の金さんは流石庶民派、
「おめエ、長崎に留学してねえじゃねえか? 向学心は認めるがやり過ぎ。
 よって小石川療養所で強制労働!」 
小石川と言えば有名な精神病院、プライド高いヤスモトは当然納得行かない、
到着しても患者ではなくあくまで医師として尊大な態度をしていたら患者たちが激怒。
「先生、お風呂どうです?」と誘われるが、その風呂は高圧の水を噴射するホースのこと、
ランボーでスタローンが浴びてたあの風呂。
スゴイ水圧で体中真っ赤&傷だらけになり倒れた彼には罵声が飛ぶ、
「その辺で勘弁してやれ」と鋭い声が響くと、その人は赤ひげ。
鋭い眼光で皆を一喝しヤスモトを助け手当てをするのである。
一息ついたヤスモト、赤ひげは彼をジーっと見つめやがて口を開いた、
「赤ひげだ。本名は『腐乱拳朱他印』と舌を噛みそうな名前だがここでは赤ひげで通ってる」
「お前は今日からココで勤める、筆記と図録をだせ!」
高飛車な態度にヤスモトは反感を覚えるがいざ診察となるとずば抜けた技量、
たった一回の回診に付いただけで心酔してしまう(笑)
ある晩、赤ひげの部屋から獣のうめきが聞こえてきた。
ヤスモトは部屋に忍び込み在りかを探るも、隠し部屋からだと判り一旦様子を見た。
やがて隠し扉が開き出て来たのは「おとよ」と言うオシの少女、
彼女を脅し部屋に入り、見つけたのは全身毛むくじゃらの狂女(香川京子)
医学的興味と「特殊な趣味」で思わず近づくヤスモト、あっ危ない!
すんでの所で助けられたヤスモトは赤ひげから話を聞く、
「あの女は体質が本から狂ってる、懲りるだけは懲りろ」
「それに男は毛むくじゃらの女に弱い」
益々赤ひげの人間性に引かれるヤスモトであった。
ね?(笑)
三時間以上あるオリジナルを90分とコンパクトにまとめた技量は大したもの、
TVドラマのリメイクで喜んでいる我々日本人は爪の垢でも飲もうかね?(笑)


お名前: ooshima   

ついでだから「地震列島」
「日本沈没の夢よ!頼むからもう一度!」 てな映画と思っていたが違った、
「仕事仲間とデキてしまい女房と別れ様とするも地震来てオジャン」
と一行で表現出来る実に庶民的な話だった。
察するに、劇中の大地震は、離婚に必要なエネルギーのメタファーなんだナ、
だって離婚騒動に巻き込まれたらそれこそ天変地異並の迷惑。
監督は大森と言う黒澤組で助監督やってた人、先輩格の森谷司郎も日本沈没を監督し、
こちらでも富士山噴火して別れてしまう夫婦があった。
弟子が二人とも似た映画撮るなんてどう言う事だと思っていたが、ネタは案外簡単、
「赤ひげ」も地震きっかけに夫婦が別れる映画ネ、黒澤の呪縛恐るべし(笑)



お名前: サンドラ・ジュリアン   

>『地震列島』
大滝秀治が勝野洋に「地震は何時来るんだ!」と詰問すれば「一ヶ月以内に来ます。」と
大見得切ったらホットに来ちゃったよ!っていう凄い映画でしたね。
ところが特撮の出来はショボくて『日本沈没』のヘリコプター墜落シーンを
そのまま使っていたりして同時期の木曜ゴールデンドラマ『東京大地震M8.1』の方が
数倍出来が良かったでした。

地震が離婚のメタファーと言う解釈には大笑い(ウマイ!)。
同様に『日本沈没』で藤岡弘がいしだあゆみと1発決めようとして
天城山が噴火してしまうのは、藤岡の性欲のエネルギーが噴火を誘発したに違いない。
そして日本列島がタバコの煙のようなポンポンとした煙を吹き上げていたのは
ナニをしすぎて出るものも出ないという表現をした男性映画で・・・すいません、何を言っているんでしょう。



お名前: ooshima   

>日本列島がタバコの煙のような
あのシーンは何時観てもシラケますね(笑)
それまでシリアスな展開でドラマに引きずりこまれていたのに、
「こりゃ映画なんだ」といきなり現実に戻されたような居心地の悪さがある。
作劇としてマズイでしょう?監督(笑) 
あのシーンを見る度思い出すのが「天国と地獄」の三船の台詞で、
皮肉を込めて言う「オヤジが見たら何て言うかな?」だ。
円谷のオヤジは亡くなっていたから、
「オヤジにはもう何も言わせない!」だろうね?
伊藤雄之助の台詞はそのまま中野特技監督の心境なのだ(笑)



お名前: ooshima   

『復活の日』   
初期角川映画の「砂の器症候群」はかなり深刻、
あの「麦わら帽子が云々」の宣伝も記憶に懐かしい「人間の証明」は、
原作が盗作モノとは言わないが、映画の方はまるで同じ話だったので、
観終ったあと首を傾げて劇場を出た方も多いのではないかな?
犯罪物は、ジャンルとして似た展開にならざるを得ないもかもしれないが、
主人公の社会的地位や犯罪動機、被害者の生活拠点への捜査シークエンスの長さ、
成功した瞬間が破滅、とかなり酷似してるよね、
言い換えれば、「巡礼シーンの無い砂の器」と表現していい位だ。
所がMr・ドラッグ・ハルキは、巡礼シーンに未練があったんだナ、
日本映画界に新風を巻き起こした(笑)ハルキの事だから、
洋画系一本立ての、当時としては異例な興行スタイルで大ヒットした、
「砂の器」の成功が頭にあった事は間違いないだろう。
「俺もあのシークエンスに匹敵する感動的な『画』をモノにしたい!!」
その執念が「復活の日」に見事に開花したね。

自動報復システムをタッチの差で止められず、世界は二度目の終末を迎えた後、
突然映画は「砂の器」に突入するのだ。
草刈正雄の巡礼(笑)が続くねェ、原作ではたった三ページしかないシーンを、
時間的にかなり膨らましたのは、やはり「砂の器」の故事に倣ったのだろう。
(砂の器の巡礼シーンは原作ではたった数行しかない)
衣服ボロボロで精神にやや異常を負った草刈は、砂の器の加藤嘉とソックリ、
バックにはピアノが「泣き」のメロディーで過酷な旅を物語るし、パクリだろ?
(ピアノと管弦楽による「宿命」は、砂の器のサントラで大ヒット)
モーセが如き容貌の草刈とオリビア・ハッシー(「サイコ4」ノーマンの母)が抱き合う、
感動のラストシーンもやはりネタは明らかに砂の器だナ、
加藤嘉が駅から病院に送られようとするその時、別れを惜しむ息子が田舎道を裸足で駆けきてた。
視界に息子を発見した加藤はヨタヨタと駅のホームを走り、父と息子はヒシと抱き合い泣き崩れる。
撮影現場のスタッフも貰泣きした名シーンが、復活の日でまんま再現されてますョ。
是非ビデオで見比べて頂きたい(笑)





お名前: ooshima   

「子猫物語」   
の監督「ムツゴロウ」と言えば、「動物一筋ウン十年」の、
まるで武士道を実践するが如きストイックなヤツだと思われていた。
所が女性週刊誌で、確かハワイに「愛人&隠し子」と発覚、
かみさんに家を追い出された上、結構「暴れん棒(←注)」だとばれてしまい、
日本中を爆笑の渦に巻き込んだのは記憶に新しいトコロ。
「動物好きで女好き」と言う事で、かえって親近感を覚えた連中も多いはずだが、
思わぬスキャンダルでフジテレビとの契約解消といらぬオマケが付いてしまい、
ほぼ唯一の収入源が絶たれた王国内の混乱&怒りが眼に浮かぶね(身売りが決定したらしい)

で「子猫物語」だが、雑種の猫が異常な設定をこなした果てに子持ちになっていたと言う、
まるで「更生した不良少年」の話なんだよ。
犬猫に説教されるとはオドロキだが、是非とも少年院での上映をオススメしたいね、
少なくとも暴走族を「珍走団」と言い換えるよりは効果があるんじゃないか?



お名前: ooshima   

「鍵」   
と言うのは大昔の市川昆の映画である。
残念ながら?今だ存命中の昆監督であるが、「竹取物語」を世に放った瞬間、
エド・ウッドと同格(かそれ以下)になったのは悲劇なんでしょうかね。
「竹取物語」自体は極めてエディの作品(?)に酷似しており、
眼力満点オーバーアクトの「我らがミフネ」と、
東宝シンデレラ(要するに「大根」)「沢口ヤスコ」の組み合わせは、
(「かぐや姫」は元々理解不能なストーリーであるが)
べラ・ルゴシ主演作品からの影響大と断言してかまわんだろう。

さて「鍵」だが、日本映画界のエースと称されていた頃だけに面白い。
話は極簡単、
「インポ親父が女房に若い男あてがって隙間から覗いていたら、刺激強すぎて卒中起こした」
「えー!「鍵」て文芸作品だろ?」と驚かれる方も多いと思うが、本当にこう言う話なんです。
サイドストーリーに、その親父一家にたかろうとする医学生が絡むが、
これが初期の「無責任男」も裸足で逃げ出す様な軽薄な野郎で、
演ずるは演劇界の重鎮仲代達矢。
医学生とインテリのくせに、女と金の事しか頭にない典型的な俗悪人(いや真人間か)で、
親父の計略にはまったふりして女房「御馳走」になるし、
「そうか、この家の養子になりゃ金はオレのもんだナ」
と独り娘も「あっ!」と言う間にその毒牙にかかる。
仲代の永い演劇人生でも「親子丼」したのはこの映画位だろう。

仲代が娘と×××するのは国鉄脇の「連れ込み」、
「中出し中出し」仲代の鬼気迫る演技が大変素晴らしいが、さていざ突入とその時、
画面が切り替わると列車の「連結シーン」が執拗に繰り返され、
バックには力強い蒸気機関車の音、勿論「ピストン運動」だ。
少なくとも文明圏に住む者なら何が言いたいか誰でも瞬時に理解出来るハズ。
ココ見たときは、いきなりエディの映画を編集したのかと一瞬我目を疑った。
傑作「グレンとグレンダ」の劇中に、感情の高まりを表す解り易い描写として、
「暴走するバッファロー」と言う見事な表現があるが、それに匹敵すると思ったね。
エディと昆監督は面識無いはずですがね、
結局「高度な知性」と「天然の人」は大して変わらないって事か?




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