お名前: みなーみ


「赤ひげ」

なんか、最近、肩に力が入り過ぎてたようで、気を取りなおして、このスレッドの
始まりのネタに帰ってみようと思い見ました、言うまでもないが、いいいいいい映画です。

最近つくづく思うのだが黒澤監督のことを
日本最高の映画監督と言うのはチョット違う気がする、小津も良いし間逆の作風の溝口もスゴイ
本当の日本を描くという意味では黒澤監督はこの二人に敵わない部分が沢山あった
だからどちらかと言えば

『日本最強の映画監督』

と言うのが、ピッタリ来る気がする(笑)

まずは、豆知識から、この映画の三船演じる「赤ひげ」のメイクは、ドストエフスキーの
肖像をモデルにしている新潮文庫の彼の作品のカバーを見ていただければ一目瞭然

黒澤「神になりうる人の目だ」

そう言ってたそうです、作品自体、彼の文学にもっとも、近づいた一本と言えるでしょう。
一つ一つの重くて濃いエピソードが絡み合い、粘っこく撮影された映像が進んで行く様は、
まさにドストエフスキー!
見て損は絶対無い映画です、ただし今更、説教臭いって所には突っ込みは入れないように、
それを堂々とやっちまう所が、この人の良いところなんです!(笑)

で例の正月にやってたテレビ版の赤ひげだが、思い切って現代劇にするとかした方が良かったのでは 無いかと最近そう思う、
同じフジでやってた「東京物語」のリメイクはそうだったんだからウム
実際「おとよ」みたいな女の子はザラにいる。DV、少年犯罪の頻発する昨今、底辺の人々(僕も含むが) の世界は、あの小石川療養所の世界と変わらないと思う。不幸な事だが、僕は案外、現代劇に置き換えても 成立してしまうのでは無いかなと思ってしまうのだ、案外「バトルロワイヤル」なんかとは、対極に 位置する現代を描く作品になり得るかも、ねぇ皆さんそんな作品観たくありません?僕は観たい!




うーむしかしヤッパリ設定には無理があるな・・・あんな総合的になんでもカンデモ一人でやっちゃう医者なんて今は存在しねー・・・どうすればいいんだ・・・

ハッそうだ!主人公を、研修医にすると言うのはどうだ!
理想を追う若い主人公が出会う現実の数々!
理想家ゆえに彼は上層部に疎まれタライ回しにされて行くという訳だ!
そこで彼は様々な医者と出会って行く
ある時は、癌治療の限界と、その患者の荘厳な死を看取り、
ある時は理不尽な小児科医の現実に向き合う!
これは映画じゃ収まらん、モーニングで連載しよう、タイトルは・・・元ネタは判りにくくしねぇとな・・・・
・・・・・タイトルは・・・・・・漫画だしなぁ・・・・漫画・・・漫画・・・ハッ!!!



                    「ブラックジャックによろしく!」


                          これだ!


お後がよろしいようで・・・

とりあえず、この作品、最強監督、黒澤明が撮った白黒映画の到達点です長尺な作品でアクションもコトサラあるわけではありませんが、確実に眠らず見れます、お勧めです

<お勧め度 五点満点中 4.5点>





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送