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お名前: みなーみ 「世界大戦争」 皆さん「核のフットボール」ってご存知だろうか? 最近どうもトリビアの泉で紹介されたらしくて、案外ほとんどの方がご存知かもしれないが 合衆国大統領が持つイワユル、核ボタンを携帯する為のアタッシュケースの事だ 9.11の際にこれが史上初めて開かれる所までいったそうであるこれはテレ朝の某番組の情報 何が言いたいって訳でもないが奴は今も世界の運命を握る冗談みたいな名前の 道具を小脇に抱えて歩いている 今さっきみたこの1961年の作品を観て思うのは 「懐かしい映画」 そんな感覚だ、冷戦終結と言われてから随分たったけど 確かに団塊Jrと言われる僕たちの少年時代にはこんな風景があった つくづく改めて考え直すと世界は変わった ノストラダムスの終末予言と核戦争の恐怖は僕らにとって 重要な恐怖だったどちらもぶっ飛び過ぎてリアルだったか?と 問われればなんとも言いようがないけれど言ってみれば、お寺に行って 観せてもらった地獄絵図のような種類の恐怖だ こう言う種類の恐怖がウヤムヤのうちに気が付けば何処かに行ってしまい 終末はこうだというイメージはかつてのようにハッキリした物ではなくなった ある意味こちらの方がはるかに性質は悪い 最近は左翼的な考え方がバカにされる世の中だ 僕もまぁカタカナサヨクなんて言葉があるならカタカナウヨクといった感じなんだが おそらく80年代の初頭あたりまでは確実に存在していたこの映画の空気を 久しぶりに吸ってみて何が平和なんだろう?と思いながらこの文章を書いている 右翼にも左翼にも本当の真実なんて語れないリアルな世界は悪意が渦巻いているけれど 同じように本当はただ安心して暮らしたいと思う普通の人たちがそんな世界を構成している 世界はいったい何処へ行くんだろう 残念ながら僕はこの映画を観て泣けない この映画を観て泣くのは何だか都合の良いスイッチを押されて泣くような 気がして泣けないのである、泣くわけには行かないのである 何故かって単純な事だ平和に生きてきた僕達は ただ熱い戦争に関っていなかっただけって事をちょっと前に知ってしまったから 出来ればミギでもヒダリでもない自分の意見を持ちたい今はただそれだけ 少々この映画は小奇麗という意味で僕には美しすぎる 本多監督は「戦争を映画で描く事は出来ない」と語ったそうですが 苦い苦い意味で解るような気がする ただ懐かしい映画であるとは思う 今回はちょっと点数は保留とさせていただきます お名前: MA・T 核戦争モノの映画といえば、黒澤監督には『生きものの記録』がありますね。 みーなみ様が大分上の方に書いておられます『生きもの〜』が1955年、『ゴジラ』 が54年。ちなみに52年に米が、53年にソ連が初の水爆実験、54年にビキニ環礁 の第五福竜丸事件が。・・・2作品とも、何かトンデモない事が起きてる!という当時 の雰囲気を背景に作られた映画ってのが、改めて判りますね。 で『世界大戦争』が61年。ふと思ったのですが、この映画は「ICBMでの核攻撃」 を本格的に描いた初期の映画(世界にも)ではないでしょうか?それ以前の映画にも、 「核戦争で世界壊滅」を描写していても、「核ミサイルで都市、世界が壊滅」の描写は あまり無いのでは。『博士の異常な愛情』63年、『未知への飛行』64年も「核爆弾 を積んだ爆撃機」が主役ですから。キューバ危機の62年より早いんだ! そうすると『世界大戦争』が(製作時より)少し未来の世界を描いている感はあります。 もっとも、劇中には「連邦(米)側爆撃機が日本より発進し核攻撃、で同盟(ソ)側が 報復に東京にICBM」な展開でよかったですよね。当時のミサイルギャップ(米の方 が核爆弾は山ほど持ってるが、ミサイル開発はソが上・・・もっとも現在ではソの誇大 宣伝の部分も大きかったと判明しましたが。)を表現しているのでしょう。 こう見ると『世界大戦争』は、当時としてはリアルな映画だった事が判りました。が同 時に、最終戦争に対し日本は政府も自衛隊も、むろん一般庶民もまったく無力。「怪獣 も核戦争も、自然災害と一緒」な違和感のある描写になった気が。みーなみ様のご意見 や、本多監督の発言の意味が判るような気がします。こんなモノ真面目に描写したら、 唯の見世物小屋(それこそ愛すべき『ノストラダムスの大予言』!)、それをバカ正直 に受け取ったらオ○ムな人々。直視するも無視するも狂気な世界ですね・・・。 ところで『世界大戦争』の前年に、第二東映が『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』 を製作してますが、私は未見で非常に気になってる作品です。原案が週刊新潮の編集部、 かなりリサーチして作っているのでしょう。梅宮辰夫が被爆死(!)するのもスゴイで すが、どなたか見た方おられます? お名前: みなーみ 戦争映画はリアルならいいってもんじゃ無いですが 「プライベートライアン」にしてもリアルであろうが何だろうが やっぱりその製作者の意図とか商売の意図とか色々入って来ます こういう作品で僕が観たのは 『FUTURE WAR 198X年』『The Day After』『博士の異常な愛情』 そしてこの作品と、例によって僕の底が浅い所をさらしちゃうわけですが あえて言うなら『博士の異常な愛情』が好きかなぁでもこれも戦争を描いてるとは 言い難い気がする、幸いな事に僕はリアルな戦争を体験していません 生意気ですがそれでも現実の戦争の単純な本質って描くのは無理な気がする ましてや本多監督は体験者ですから 映画にせよ、漫画にせよ、小説にせよ物語というのを紡ぐには 第三者としての距離が必要になりますだけど残念な事に『戦争』って奴には実は 第三者なんて世界中に一人もいません、本多監督の発言の真意は 案外技術的な事を含んだ冷静な物だったかもしれませんがどんなに長くても せいぜい4時間の映画と言うフォーマットでは難しい事は事実でしょう 職人では無く作家として巨匠になれた稀有な監督である黒澤御大が、これに挑戦した かったと言うのが例の『トラ!トラ!トラ!』の一件で解るわけですが 四時間そこらの影像作品という手法で戦争の真実を語ろうなんてのはオコガマシイという 考え方もあるかもしれませんね そんなヤヤコシイ事を考えずに他人の観た戦争感を冷静に観れるってのを 前提にするなら戦争映画は面白い物がたくさんあるわけですが あっ よく考えたらそれって全ての影像作品、物語に必要な視線ですね お名前: ooshima 「41時間の恐怖」は、秘宝ライターでお馴染み「Bazil's Blog of "B"」上で詳細なレビューを読めますよ。 皆さん賢い文章で(イヤミじゃないですよ)俺、書き込むのがハズカシイッス(笑) 「ローレライ」、そうですか、「ガメラ」の樋口特技監督だから期待したのに、そうですか… 「世界大戦争」の松林監督は潜水艦モノの映画を撮っておられて、 新東宝で撮った作品は傑作(タイトル失念)だそうです。 何か、人間魚雷の話だったと記憶してますが… 東宝争議の真っ最中だったので新東宝で製作したようですね。 もう一つは東宝の「潜水艦イー57降伏せず」。 当時米軍から海上自衛隊に供給されたたった一隻の潜水艦を借りて撮影した映画で、 外観はイ号とあんまり似ていないんですがまあ仕方が無い。 内容はローレライに似てますよ。 大戦末期、終戦を有利に迎えようと某国の外交官親子をエンヤトットと運ぶ、てな話です。 敵の攻撃通信機の故障パツキンの水浴びなど不運がモロモロ重なり、軍令部から中止命令が出たのが伝わらず、 着いてみて初めて作戦がオジャンになってた事に気付き、 逆ギレした艦長の池部良が船ごと特攻しちゃうんです(当然乗員も) この「特攻」が無きゃ傑作になったと思うんですがね、 「大空のサムライ」みたく「何が何でも帰る!」てな映画にしてくれたら… と観終わったあと何時も思うのです。 いや、潜水艦モノとしては上物ですよ、この映画は。 ええと、バカ話ですが「世界大戦争」を見る時は、必ず「博士の異常な愛情」と抱き合わで観てます。 「世界」を38度線で停戦を迎えるハッピームード辺りで一端ストップし、 「博士」を丸ごと観てから「世界」の残りを観ます。 あら不思議!平和がたった一人の基地外で粉々にされる絶望!(笑) お名前: MA・T >ooshima様 『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』の情報、ありがとうございました。早速そちら 拝見しました。ますます見たくなったこの映画・・・みんな南に逃げろって、『ザ・デ イ・アフター・トゥモロー』の元祖ですね(笑)。 それと『潜水艦イー57降伏せず』書き込み読んで思い出した映画が、『太平洋奇跡の 作戦 キスカ』。この映画は円谷特撮が見たくて見たのですが、『イー57』と違った 意味でラストの1シーンが印象的。撤退する日本兵が上官の「銃捨て」の命令で、一斉 に小銃を海に投げ捨てるシーンなんですが。このシーンそのものが、「戦争体験者」に 雄弁なメッセージを発している、と思うのですが。監督は丸山誠治、脚本は須崎勝弥と 『大空のサムライ』と一緒ですね。確信犯での演出だと思いますが。 あっ黒澤映画から脱線しましたが、『〜キスカ』の主演は三船敏郎って事でヨロシク。 お名前: みなーみ >>新東宝で撮った作品は傑作(タイトル失念)だそうです。 何か、人間魚雷の話だったと記憶してますが…>> 『人間魚雷回天』ですね、回天の話は光人社の「あぁ回天特攻隊」(横田寛著) で読んだ事がありますこの手のノンフィクションとしてはかなり面白い作品でした (不謹慎ですが) 回天ってのはそのまま人間魚雷の事ですが実は日本軍の最初の特攻兵器と言うことは 興味の無い方には余り知られていないようです 同盟国のドイツも人間魚雷に近い兵器は使用してますが、あくまで親子亀状態で 帰ってこれる可能性が残されたマトモな兵器でした 「桜花」と言い「回天」と言いこんな兵器を近代戦で使用したのは日本だけでしょう この辺はドイツには、日本と違って確かな工業技術があった事が大きいとも思いますが 本当に兵士に対する愛情が無い国ですよ日本は おっと横道にそれましたがまぁ兎に角「回天」をネタにした作品なら 泣ける作品が出来るには十分な素材だろうなぁと思います >>あら不思議!平和がたった一人の基地外で粉々にされる絶望!(笑)>> これ三時間ぐらいにブレンド編集したらちゃんとした作品になりそうですね(笑 >>あっ黒澤映画から脱線しましたが、『〜キスカ』の主演は三船敏郎って事でヨロシク。>> もう脱線しようが暴走しようがOKなわけですが、とりあえずこの辺の作品は 探してボチボチ観て行こうと思っております お名前: ooshima >「銃捨て」の命令 銃と言えば、少年兵の訓練の映画で、兵士の一人が銃の部品を無くしてしまい、 首吊って自殺する映画がありましたよね? 今井正の監督だったか? 子供ながらスッゲー嫌な映画だなぁと思いながら観てましたけど、ゴールデン洋画劇場だったか? >兵士に対する愛情が無い 確かにそうですね、その意味では「キスカ」は貴重ですよ。 なんたって、残された兵士全員を救出する映画だからね。 「海底軍艦」の神宮寺大佐も部下に対する愛情はそうとうな物ですよ、 でなきゃあんな南海の孤島で轟天建造なんか出来るはず無い。 もっとも、大佐がア○ハラに習い部下を洗脳したとも考えられるが(笑) |

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