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お名前: MA・T またしても番外編 〜森谷司郎監督作品〜 『日本沈没』1973年 『八甲田山』1977年 『聖職の碑』1978年 『動乱』1980年 私森谷司郎は、昔「たいそ〜な作品専門監督」「なんでこの人が黒澤の愛弟子?」って 思ってました。舛田利雄や五社英雄と同ポジョンの人かと。最低映画館に来る人なら、 やはり『日本沈没』の監督のイメージの人でしょう(実際私もそうです)。 でも考えたんですが、この人は斜陽の日本映画界が、起死回生の為大作映画を製作した 時期に活躍しています(あの「角川映画」の時代)。上記4作品の内下の3作品は東宝 がシナノ企画(創価学会系の製作会社)と組んで制作してます。また『日本沈没』の製 作年に、田中友幸製作でモロその映画『人間革命』(丹波哲郎先生主演『大霊界』の原 点か??)があり、その縁で『〜沈没』の販促に学会が大きな力となったとか。 別に宗教が映画に絡むのは怪しからん、という話ではありません(エド・ウッドと『プ ラン9』や、トラボルタと『バトルフィールド・アース』の愉快な例を見よ!)。また この話は『映画秘宝』04年7月号に面白い記事がありますので参照に。大作を作る為 プロデューサーが様々な形で金を集め、一般にも商売になる作ろう、という時代の産物 ですから(今東映は幸福の科学主導で、信者の為のアニメ作る時代ですね・・・)。 さてこの時期の森谷作品(私『聖職の碑』は見てませんので{汗}、その他の)3本を 見ると、「2時間半前後の大作」の他、「プロデューサー主導の作品」「特撮や野外で のロケなど有り」な特徴が。またどれも「破滅に向かう国家・組織の中の、良心的個人 の姿」を描いた作品です。仮に山本薩夫が『動乱』撮ったらどんな映画になったかなぁ。 皆さんご覧の『日本沈没』、『八甲田山』・・・あの悲劇に対し、登場人物は基本的に 性善説的な描かれ方ですね?そう何か森谷監督、かなり本多猪四郎監督に似てません? これから妄想・暴走かなり入りますが、黒澤監督が愛弟子に求めたのは、本多監督的な ものだったのでは、と思います。同時期黒澤監督は70年の『どですかでん』と80年 の『影武者』の間の、映画の撮れなかった時期。否、撮る為には旧ソ連に行き、75年 『デルス・ウザーラ』を監督してます。それどころか71年末に、自殺未遂まで起こし た時期ですよね・・・。自分の作りたい映画を撮る為に闘い、独立したが、結果映画を 撮れなくなった巨匠は、後進には自分と異なり、良いプロデューサーと組んで仕事が出 来る資質を求めた・・・結果本多監督的な人物、森谷司郎を見出し、大きな期待を寄せ ていた・・・なんて想像できませんかね。 ちなみに『影武者』以降、黒澤監督は本多監督と組んで仕事してますね。黒澤監督が7 0年代以降映画を撮るには、色んな意味で(製作環境・作品のスケール等々)、本多監 督的要素が必要だったのでは。またその意味でもあの時期は、黒澤+本多的な森谷監督 が時代に適応し、活躍出来た時代だったんでしょう。 とまあ書いたものの、それ以前の小品を撮っていた時期と、それ以降の製作にも絡む様 になった森谷作品を私、見てませんので識者のご意見求む(・・・汗)。が、森谷監督 が84年に亡くなった事が、黒澤監督にどれだけショックだったのかは、改めて気付か されました。 下の方で今話題の『デビルマン』について書き込み、また拝読し、プロデューサー(製 作)と監督(現場)の関係を考えるに、以上愚考した次第です。考えの浅い所はぜひツ ッこんで下さいねぇ〜(笑)。 |

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