お名前: みなーみ

「ハワイ・マレー沖海戦」

さぁ戦争映画をみるのだ!


(マルC ゲルトさん)

さて、早速観ました本作品、これは観るべき価値があります
まず、第一にこれは、映画的価値というよりも歴史的な価値がある映画である
という事を強調しておかなければならないでしょう。

紛れも無く軍部主導で作られたプロパガンダ映画ですが
映画が好きで、日本にとっての大東亜戦争とは何かと考えた事のある人は是非観るべきです

円谷特技監督の作り出す映像は確かにすごい、シーンによっては粗い白黒というのも
手伝って相当リアルに見えるシーンが多々あります・・・が

それより何より圧巻なのは、予科練(海軍飛行予科練習航空隊)を含む多くのシーンが
本物を使用して撮影されている事実でしょうこれは圧巻というより他無いと思います

ストーリーは、主人公の少年飛行兵が、予科練に入り真珠湾攻撃に参加するまで、あと蛇足的にマレー沖にて
プリンスオブウェールズを撃沈したエピソードが語られると言う内容です

まぁそんな事はアマゾンあたりのレビュー記事を読めばスグに解る内容ですので
後は僕の余計な話を適当に書かせていただきます

実際の軍隊での撮影もあいまって、当時の軍国日本をある意味、疑似体験出来るような
内容です半分は真実といってもいいかも知れません。
当時の海軍は確かに陸軍と比べれば自由な雰囲気もあったそうでこの映画のさわやかな
雰囲気は恐らく本当の部分でしょう、小林よしのりあたりが大絶賛しそうな内容ですが
それでも、戦争をすると言うのに

「気迫さえあれば!どのような難敵も打ち負かせる!!」

と言った台詞が能天気に出てくる所がプロパガンダ映画である事を如実に表してます

そんなわけねぇよ

この辺に関して「零戦の真実」とか「工業力云々」なんて言い出すとキリがないのでやめときます

この戦争が始まる直前多くの仕官が抗議の自決をしてるそうです何もせずに死ぬのは無責任だと
思いますが、国の現実を知ってる軍人だって多数いたんです
精神なんかじゃ戦争には勝てん!特に海軍にはその辺りを解った上で全力を
つくすそんな感じだったらしいです、そんな空気はこの映画ではモチロン描かれてはいません

当時、見識を持っていた人間はみんなそんな気分だったはずです
山本嘉次郎監督もおそらくそんな一人だったでしょう、でも彼の代表作二本は
どちらも軍部を称える内容の作品でした「馬」は未見ですがこの作品に関して言うなら
娯楽作品としてはある意味、傑作と言って良い内容だと思います
主人公の故郷は美しく原節子の良さもあいまって「古く美しい日本」そのものです、
作品に罪は無いと思いますがこの作品が代表作であるとされる
監督の気分は複雑だったのではないでしょうか?

誤解を恐れず言うなら円谷特技監督は、この作品で圧倒的な”技術”を披露したわけで
その作家性を問われる事はなかったでしょう

でも山本監督は周りがどうフォローしようが「プロパガンダ監督」のレッテルを
貼られたわけです日本が負けるのと同時に負けたそう言う事なのかもしれません

ソウ言う意味ではドイツのレニ・リーフェンシュタールはタフでしたね、女っていうのは
強いよまったく・・・

この作品自体は傑作です、レニ・リーフェンシュタールの「意思の勝利」のような
映像的な斬新さは無いかもしれませんがもっと娯楽映画として受け入れられる要素を持っており
ハリウッド映画の軍隊よりは人間的で日本的な美しさが描かれてると思います

一言でいうなら

「東宝の根っこ」

もしかしたら「現代日本の根っこ」かもしれませんが

<お勧め度 5点満点中 5点>




お名前: ooshima

天才バカボンが創った「ノストラダムス戦慄の啓示」に、
真珠湾攻撃の記録映像が使用されているけど、
あれって多分「ハワイ・マレー沖会戦」のシーンだな(笑)
あと、「トラ・トラ・トラ!」の海軍将兵の描写に影響を与えているそうな。




お名前:みなーみ

「トラ・トラ・トラ!」と言えば黒澤御大がダメになった一因の映画ですが

実は未見です俺って浅い人間だ(笑)

このテーマは師匠にかかわりが深いだけにやるなら
完璧やりたかったのではないかと僕は妄想します、だから共同監督なんて無理ですよね
この人にとって二次大戦って言うテーマは鬼門なのかもしれませんね

ハワイ・マレー沖海戦は半分記録映画みたいな内容ですから海軍描写の資料として
あつかわれたんじゃぁないでしょうか

この流れでいうとやっぱり次は「トラ・トラ・トラ!」あるかなうちのボンクラツタヤに??
戦争から離れようとしてダメになってまた戻ってきてしまった(笑)




お名前: 山田ぶうたろう   


「トラ!トラ!トラ!」には、円谷監督絶頂期の特撮名場面である「太平洋の嵐」や「山本五十六」の
特撮シーンがかなり使用されていますよ。
特に、ハワイに隠密航海する空母「赤城」は、円谷が超巨大ミニチュアを使って再現したもの。
ド迫力です。

ついでに言えば、「トラ!トラ!トラ!」の2匹目のどじょうを狙って作られた「ミッドウェイ」
には、「トラ!〜」のライブシーンがかなり転用されていますが、これらの円谷特撮もそのまま流用
されていて、劇場で大爆笑してしまいました。






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